ぼっとんべんじょ

糞尿がドンドン溜まっていく場所

銭湯生活

ここ一週間ほど、銭湯を利用をしていた。
自宅の給湯器が壊れたためだ。

 

Google Mapで「銭湯」と入れてみて、自宅の近隣に複数件の銭湯があることに驚いたし、
実際に行ってみると、絵に描いたような銭湯が存在していて驚いた。

(ちなみに中身もやはり絵に描いたような銭湯だったが、そこはあまり驚かなかった。
むしろ、世の中で外見と内装が異なる施設をキャバクラくらいしか知らない)

 

田舎育ちの人間にとって、「銭湯」というのは「スーパー銭湯」を指す言葉である。
半年に一回、テンションの行き場がなくなった際に、じゃあちょっと贅沢でもしようかと行く場所で、
その動機は家族で行くファミレスや回転寿司などに近い。

一方、本物の「銭湯」はどこでも同じ値段で入れる上、
だいたいどこも同じ感じの設備で、だいたいどこも同じ感じに年寄りがいて、だいたい毎日、同じ客がいた。

 

うおーすごいなーと感心したのは460円という入浴料の値付けで、
これは、風呂なし物件に住む人間がギリギリ払おうと思う絶妙なラインだと思った。

 

自分は毎日風呂に入ることが最低限度の清潔だろうと思っているので、
風呂なし物件+銭湯 という組み合わせに対する旨みは全然ない。

だが、入浴の回数を切り詰めてでもそこに住まねばならない、という人間はたくさんいて、
そこに入浴の回数を切り詰めるとコストカットが可能ですよという価値を提供できる値段が460円なんだろう。

 

…なんて思ったものの、冷静に考えてみれば、不動産の賃貸料のほうが合わせてきていると考えたほうが良さそう。
銭湯の入浴料は簡単には変わらなさそうだが、賃貸料は変えやすく、かつ競争的なので、
現在の価格的な釣り合いそのものは不動産側の意図でのみ形成されている、はず。

 

そういった感じで銭湯にまつわる大凡の点が腑に落ちたのだが、
そもそも、給湯器が壊れたぞという連絡を大家にしてから交換対応まで10日ほど待たされたというのは
どうやら世間一般では結構雑な対応っぽいので、次はなるべく管理会社がついている家に住もうと思った。